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アンナ・ザイデル記念講演 2018
11 JUNE 18

アンナ・ザイデル記念講演開催のご案内

このたび、フランス国立極東学院は京都大学人文科学研究所と共に、第5回目となるアンナ・ザイデル記念講演を開催することとなりました。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
当講演は英語で行われます。通訳はありません。

Title: Traces of Buddhism, Daoism, and Popular Religion in East Asian Religious Icons

Speaker:  James Robson Harvard University

講演テーマ:東アジアの神像にみえる仏教・道教・民間信仰の痕跡

講師:ジェームズ・ロブソン (ハーヴァード大学教授)
 

日時 2018年6月11日(月曜日)17:40開場 18:00開始 19:30終了

場所  京都大学人文科学研究所 東アジア人文情報学研究センター

〒606-8265 京都市左京区北白川東小倉町47番地

 講演言語 英語(通訳なし)/  参加無料
 

東アジアの神像にみえる仏教・道教・民間信仰の痕跡

東アジアの諸宗教には、文書・写本・遺骸・薬品を内部に納める神像が数多くあるということが、次第に知られてきている。本講演がテーマとするのは、こうした神像、およびそれが奉献される際内部に納められた品の分析である。ひろく中国・朝鮮・日本の神像を見渡したうえで、そこにどのような宗教実践がエリートとノンエリートとの双方において見出されうるかを考えてみたい。アンナ・ザイデルは、『法寶義林』内の項目「鍮石」において、神像の鋳造に用いられた金属について論じているが、本講演では木像に着目したい。また、ザイデルは墓の副葬品にも終始関心をもちつづけ("Tokens of Immortality in Han Graves" および "Traces of Han Religion in Funeral Texts Found in Tombs")、宗教史家としての比較的観点からさまざまな研究テーマにアプローチした。本講演では、ザイデルのこうした関心から示唆を受けて、ひろく東アジアに分布する神像の暗い内部に秘められた品々を明るみにもたらしたい。

ジェームズ・ロブソン James Robson
ハーヴァード大学教授(James C. Kralik and Yunli Lou Professor of East Asian Languages and Civilizations)。同志社大学における Harvard Summer Program in Kyoto ディレクター。2002年、スタンフォード大学より博士号取得(仏教学)。専門は東アジア宗教史。著書に Power of Place: The Religious Landscape of the Southern Sacred Peak [Nanyue 南嶽] in Medieval China (Harvard Asia Center, 2009)。2010年、本書でフランス学士院碑文・文芸アカデミー Prix Stanislas Julien および Toshihide Numata Book Prize in Buddhism を受賞。また編書に Norton Anthology of World Religions: Daoism (W. W. Norton, 2015)。共編書に Images, Relics, and Legends: The Formation and Transformation of Buddhist Sacred Sites (Mosaic, 2012) および Buddhist Monasticism in East Asia: Places of Practice (Routledge, 2010)。近く著書 The Daodejing: A Biography (Princeton University Press, Lives of Great Religious Books Series) が刊行予定。


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